七夕

建礼門院右京大夫

彦星の行合の空をながめても待つこともなきわれぞかなしき

 

 

今日は七夕。

最愛の人を戦で亡くした右京大夫は、七夕にちなんだ歌を沢山残しているが、上の和歌はその一つ。

 

この歌集、私は歌そのものより、長い詞書が好きだ。

特定の文章を美しいと思えたのは、この作品が私にとっては初めてで、いまだにこれを越えてくるものは無い。

 

それにしても今日は七夕だが、新暦の七夕は何かこうピンとこないのだ。

7月盆というのも、そう。いや、8月盆だって、やっぱり同じ。

このところの温暖化で暑すぎて、ますます風情が無い。

 

ま、風情くらいどうでもいいっちゃあどうでもいいこったが...

死ぬわけじゃなし。

 

昨日、障子の張替えをしていたら、軽く熱中症になったみたいだった。

まだ襖の張替えもせにゃならんというのに。

右京大夫の時代なら、もうとっくにお迎えが来ていてもおかしくはない齢ではある。

無理はききまへん。

(ひえ〜、ますます風情もヘチマもありゃあせん。。。)