自然

何を呼ぶのか呼子鳥

今朝、驚いた。 裏山からカッコウの鳴き声が聞こえてきたから。 これまでこの地でカッコウの鳴き声なんて聞いたことあったかしら? ホトトギスは毎年やって来るけど。 調べてみると、見た目がホトトギスと似てて、ホトトギスと同じくカッコウも托卵するらし…

おためし和物ハーブティー

西洋のハーブは、日本で言えば山菜とか薬草になるのかしら? うちにあるハーブは、あまり連続して飲むと効能あり過ぎて良くないらしいから、頻繁に飲んで問題ない他のを見つけないと。 そんな事を考えながら山歩きをすると、ぼちぼちいろんな草が芽吹いてき…

お伽噺の体験

先月の「鳥」というお題で詠んだ歌... からからと笑ひ来たりて四十雀山雀小雀われを包めり 野鳥の混群に取り囲まれた経験のある人には共感してもらえるのではなかろうか。 あのアメリカのネズミの会社の映画「白雪姫」に出てくるシーンのような... 晴れた日…

山の幸

今時分の晴れた日の野鳥のさえずりというのは、何故にこんなに和やかな気分にさせるのだろうか。 この辺りは野鳥の群れがどこからともなくやって来て、しばし滞在して、またどこかへ飛んでいく、いわば鳥の道の駅的な場所のようである。 何年か前は裏の神社…

2023年を振り返る

今年一年振り返ってみるに... 異常気象からか、何かと変わったことが多かった。 まず、彼岸花が彼岸に咲かなかったし... 山の水が何回も涸れたし... 発芽率が抜群に良いはずの大根の芽がちっとも出ず、大根の種まきを3回もしたし... 同じく発芽率が良く、失…

忘却の彼方から

まだ雪が降り積もる前の今月中旬、うちの犬が山で見つけた果物の一種とおぼしきものをくわえて来た。 獲物を捕まえたのが誇らしげ。 それを私にくれるのかと思って手を差し出すと、くわえたまんま距離をとって、ムシャムシャ食べ始めた。 なんだ、自慢したか…

理由

最近、全くハクビシンの害が無くなった。 でも、素直に喜べない。 『さて、これは何の前ぶれか? たぶん...』 田舎暮らしも長くなると、そんな予感がするようになる。 そして、その予感は当たるのだった。 朝、窓ガラス越しに猪と、ごた〜いめ〜ん! 背丈は…

絶対に負けられない戦い

いよいよ秋だ。 白鳥も、ジョウビタキもやって来た。 そして、あちこちで熊騒ぎ。。。 今年暑すぎたせいで、熊の餌になる木の実が不作らしいから、里まで降りてくるのだろう。 というか、それ以上に、捕獲する人が激減した結果、熊の数が増え過ぎているのが…

厳しい現実

ダイエットを始めて約2ヶ月... 炭水化物を減らす食事を心がけてきた。 が、この季節は... きのこの季節... 年に一度か二度だけしか食べることの出来ない、きのこご飯とくれば... 食べてまうやろ〜〜! ついついおかわりしてまうやろ〜〜!! 松茸より美味し…

秋ですが

意味があるのか無いのか分からないもの... ネットの広告。 もう持っているものか、或いは、全く興味の無いものばかりで... ネットの広告見て買ったものって、これまで皆無だ。 しかし、もし、こんな広告があったら、引っかかってまうかも。 18年ぶりの優勝…

数日前の真っ昼間、家の横の路地を猪の子供2匹が通るのを発見。 ウリ坊のウリの模様がもうなくなって、親と同じ色の。 大きさは中型犬くらい。 だから小さいのだが... 野生動物には独特のオーラがあって、実際より大きく見える。 見つけた私が大騒ぎしたのと…

猛暑時の犬の飼育

今年の春に成犬になったうちの犬の犬種は、元々寒い地域の猟犬。 だから、元来、寒さには強いが、暑さはあんまり得意ではない。 去年の今頃は、山で子熊に遭遇し、まだ子犬だったにもかかわらず、慎重にその後を追って行った。 そんな事があったから、『うち…

終わらない夏

凡河内躬恒 みなづきのつごもりの日よめる 夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへ涼しき風や吹くらむ 今日の日にふさわしい歌、なぜなら... 本日令和5(2023)年8月15日は、旧暦の6月末日。 でも、ここには、涼しい風なんぞ来やしません。 今日も最高気温35…

かけゆく月

清少納言 月見れば老いぬる身こそかなしけれつひには山の端に隠れつつ 「月見れば」... 定子を思って、なのだろうな。 清少納言は一条帝の中宮定子に仕えた女房で、定子にその才能を見出された人。 一時は、主人である定子のこれ以上無い栄華をその横で見、…

よられつる人

西行 よられつる野もせの草のかげろひて涼しく曇る夕立の空 暑さでよじれてしまった野原一面の草がかげって 涼しく曇る夕立のきそうな空 この頃の夏は、夕立、少な過ぎやしないか? 今年まだ一度も来てないぞ、夕立。 そして、夜になっても気温が下がらない…

殷富門院大輔 見せばやな小島のあまの袖だにもぬれにぞぬれし色は変わらず (私の袖の色をあなたに)お見せしたいものです。 小島の漁師の袖でさえも、 波でぐっしょり濡れた袖の色は変わってはいません。 (私の袖は血の涙で色が変わってしまっているのに)…

いかに待つべき

藤原定家 久方の中なる川の鵜飼舟いかに契りて闇を待つらむ あれはいつだったか、この夏スペインのマドリードで、気温40度とか報道されていた。 うちの近辺に棲んでいるイソヒヨドリは、例年なら、電柱やら高い屋根のテッペンで、「ここはワシのシマやどー!…

七夕

建礼門院右京大夫 彦星の行合の空をながめても待つこともなきわれぞかなしき 今日は七夕。 最愛の人を戦で亡くした右京大夫は、七夕にちなんだ歌を沢山残しているが、上の和歌はその一つ。 この歌集、私は歌そのものより、長い詞書が好きだ。 特定の文章を美…

さくらの頃

西行 願わくは花のもとにて春死なむその如月の望月のころ 如月の望月の頃とは、お釈迦さんの涅槃に入った時を指す。 旧暦の如月、西行さんの時代は、もう桜が咲いていたのだろうか? お釈迦さんのように逝きたい... 動乱の時代には、切実であったのかもしれ…

わすれぐさ

素性法師 忘れ草何をか種と思ひしはつれなき人の心なりけり 現代では、忘れ草より勿忘草の方を読み物などでは目にすることのほうが多いだろうか。 「うたの日」でも、勿忘草は何度かお題で出て来たけれど、お題として忘れ草を見たことがない。 忘れ草は萱草…

浄不浄

遍昭 はちす葉のにごりにしまぬ心もてなにかは露を玉とあざむく 遍昭さんは、面白い洒落っ気のある御方だったのだと、この歌から想像する。 おそらく、彼の時代には既に「常楽我浄」が仏教であると信じる人が多かったのだろう。 初期仏教からは正反対になっ…

時鳥

大江千里 やどりせし花橘もかれなくになどほととぎす声絶えぬらむ 例年、柑橘類の木の花の匂いが漂いだすのに合わせるかのように、時鳥の声がするようになる。そして、その花が皆枯れてしまう頃には、その声はしなくなる。 まるで、時鳥と花橘とが一対のよう…