猛暑時の犬の飼育

今年の春に成犬になったうちの犬の犬種は、元々寒い地域の猟犬。

だから、元来、寒さには強いが、暑さはあんまり得意ではない。

 

去年の今頃は、山で子熊に遭遇し、まだ子犬だったにもかかわらず、慎重にその後を追って行った。

そんな事があったから、『うちの子犬は成犬になるまでに熊に襲われて死ぬかも知れない』と、なんだか不憫に思えて...

 

(元々、熊や猪、ハクビシンといった害獣対策のために飼いだした犬だから、想定の範囲内ではあるのだけれども、いざ育て始めると、可愛さが先行してしまうのも人情ってもので。。。)

 

飼い主に出来ることと言えば、しっかり栄養与えて運動させて、ちょっとでも体を大きく成長させて、熊に負けない丈夫な体を作ってやること、だった。

 

しかし、生まれて初めての夏は、成長期にもかかわらず、暑さにバテて食が細り、大好物の鹿肉でさえ食べない日もあり、どうしてやれば食べるのか、アレコレ工夫をこらす日々...

ドッグフードを肉汁でふやかして冷蔵庫で冷やしてから与えるとか...

ゲームのような遊びの中で、そのご褒美として少しずつ与えるとか...

随分頭を悩ませながら手間ひまかけて餌やりをした。

あまりに暑い日で、見るからに子犬がバテている時は、水をかけてやったり、熱中症予防。

 

 

 

そんな努力も実ってか、この犬種としては異例に大きい成犬に成長した。

中型犬だが、大型犬用のリードでないと、すぐ切れてしまうくらい力も強い。

 

この夏は、歴史的異常な暑さで、9月に入っても真夏の暑さが続いている。

けれど、もう成犬になって体が仕上がっているからか、今のところ暑さにも慣れ、食欲も普通にありガンガン食べる。

 

 

 

今年はブナの実が不作なため熊出没に注意するようにと、ローカルニュースで注意喚起がなされ、世間は秋の準備だ。

さて、うちの犬が活躍しなきゃならんような事態にならなきゃいいが、と、しても詮無き心配を今からしている。