終わらない夏

凡河内躬恒

みなづきのつごもりの日よめる

夏と秋とゆきかふ空のかよひぢはかたへ涼しき風や吹くらむ

 

 

今日の日にふさわしい歌、なぜなら...

本日令和5(2023)年8月15日は、旧暦の6月末日。

 

でも、ここには、涼しい風なんぞ来やしません。

今日も最高気温35度をかる〜く超えそうです。。。

 

普通の夏(と思っていたかつての日本の夏)に比べて、今は5度は高いよーな。。。

台風の影響で、集中的に豪雨災害にみまわれた地域があるかと思えば、ここは逆に日照り続きで雨が全く降らない。

トマトもキュウリも木に成ったまま成熟する前に萎れてしまう。

暑さで苗に水を吸い上げる力が失われているようだ。

内陸の高山を抱えている地域でさえ水不足に陥り、稲に被害が出ているらしい。

 

極端だなあ。

マイルドな四季が日本の気候の特徴...

なんて、もう過ぎ去った過去のことなのか?

 

こういう異常さ加減、嫌な予感がする。

夏がおかしいと、冬もだいたい...何かおかしいもんだからなあ。

 

約40年近く前、桂文珍さんの創作落語で、爺さん婆さんになると天気予報ばかり気にするようになる、というくだりを聞いて、「ほんまや。」と思ったもんだが...

今の私は...

毎日、最高気温と降水確率を気にしている。

 

もし今カラオケに行く機会があったら、これまでになく情感込めて歌えるだろう。

「雨の慕情」を。。。