理由

最近、全くハクビシンの害が無くなった。

 

でも、素直に喜べない。

 

『さて、これは何の前ぶれか? たぶん...』

 

田舎暮らしも長くなると、そんな予感がするようになる。

 

そして、その予感は当たるのだった。

 

 

 

朝、窓ガラス越しに猪と、ごた〜いめ〜ん!

 

背丈は中型犬くらいの大きさだが、まるまるとぶっとい。

 

このあいだ二匹駆除してもらったとこなのに。。。

 

すぐに、また他のが二匹来るようになった。

 

犬が苦手なようで、犬に吠えられると逃げて行く。

 

でも、犬から見えない所は、我がもの顔で地面をぐっちゃぐちゃにしていく。

 

猪が荒らした跡は、まるで田んぼを耕したよう。

 

 

 

この地域、元々は、猪の出ない所だった。

 

畑を荒らす獣と言えば、おっちょこちょいな狸くらい。

 

が、その狸を今はもう見ない。

 

たぶん、猪が増えて、それより小さくて弱い獣は、どこかへ逃げていったんじゃなかろうか。

 

 

 

それでも、猪で悩んでいるうちは、まだいいのだろうな。

 

熊が出るようになったら、厄介だ。

 

 

 

今から十年ほど前、ここより内陸の人は、こう話していた。

 

「猪の出る所には熊は出ない。熊の出る所には猪は出ない。」と。

 

熊の出る所は雪深い地域で、猪は足が短いから生きていけないから、というのが、その理由だった。

 

今は、猪がいなかった所に猪が出るようになり、猪が出るようになると熊も出るようになる、というパターンが多いんじゃなかろうか。

 

おまけに、近ごろの熊には冬眠しないのがいるし。。。

 

 

温暖化、というか、地球沸騰化が原因なんだろうけど。

 

 

今朝の新聞を見れば、COP28で、「世界全体の原発の設備容量を2050年までに3倍に増やす」とか言ってんだってさ。

 

各国のおえらいさんが、がん首そろえて、アホだねー。

(日本、フランス、英国、韓国、UAEなどが賛同)

 

あれこそ地球沸騰化に一役も二役もかってるかも知れないのに。

 

漁師さんのハナシによれば、原発近辺の海水温は高いそうだ。

(その漁師も推進派なんだが。ここらは推進派ばっかりだ。クソみたいなとこ。)

 

そりゃそーだろ。

 

親のカタキほど熱いもんを海水で冷まして、そのお湯になった海水を海に流すシステムなんだから。

 

 

そして生き物に有害なものが全く出てないワケじゃないんだから。

 

 

 

日本が汚染水を海に流すのに中国が抗議してたが... 偽善だね。

 

中国だって原発大国だし、核大国のひとつ。

 

そして、核がらみは当然ながら軍事産業のひとつでもある。

 

金さえ儲かりゃ何してもOKという風潮で、人間の欲深いドタマの中も沸騰してんだろう。

 

 

先進国の中では、この点ドイツが踏みとどまっている。

 

メルケルが最初出てきた時は、正直、嫌なオバハンだと思ってが。

どっこい、あの太っ腹なおばさまは、勇気と知性に溢れた人物であった。

福島原発のシビア事故から学んで、大胆な政策転換...

巨大な利権が絡むものと手を切れば、当然そのリアクションはハンパなかろうに。

大抵の人は、ビビるだろうよ。

 

 

 

この世の中、お金で何とかなる事って多いだろうけど...

 

お金では何ともならない、取り返しの付かない事に気づける人は、政治の世界にどれほど生き残っているのかしらね?

 

政治の世界に...っていうか、

 

大人の中にどれほど?