月見れば老いぬる身こそかなしけれつひには山の端に隠れつつ
「月見れば」... 定子を思って、なのだろうな。
清少納言は一条帝の中宮定子に仕えた女房で、定子にその才能を見出された人。
一時は、主人である定子のこれ以上無い栄華をその横で見、また、自身もその御相伴に預かることもあったろう。
が、しかし満ちた月は、やがては欠けてゆくもので...
定子の父が、もう少し長生きしていれば、或は、定子の兄弟が、もう少し慎重で賢ければ、この歌が詠まれることは、なかったであろう。
おそらくは、もう道長が権勢を振るう時代になって以降詠まれたものなのだろうと推測する。
一般に、紫式部や清少納言、和泉式部などなど、現代にも伝わる作品を残した女房たちがひしめく、華々しいイメージばかり先行する平安時代だが、実際は ...
私には、権謀術数に満ちた、ドラマチックな韓流時代劇さながらに映る。
だいたい王朝物は、面白いに決まっている。
この辺りをドラマ化したら、さぞやヒットが生れそうなのに、と思っていたら...
清少納言は誰が演じるのだろう?
それはもう、リンリン・ランラン、ミーちゃんケイちゃんみたいなもんでっ。
どこまで、どう描かれるのか見ものである。
けど、たぶん、あまり詳しくは描かれない気がするし...
いやでも宮内庁に忖度ありそー。
一条の前、花山のことはスルーしそうな気がする〜〜。
けど、この花山をスルーすると、浅く薄っぺらくなるのよ、その後が。
そして、ありがちな「紫式部は道長の愛人」説が取り入れられたら、サイアク。
でも、ジャニーズの誰だったかが光源氏役をつとめた映画でもそうであったように、そうした方が、お話づくりに楽な設定だから、またそうなるかもな。
教養、そして、プライド高き紫式部にしてみたら...
道長なんぞ、成金ドラ息子に見えてたかも。
(個人的意見です。はい。)
ま、あまり期待しないでおこう〜っと。
さて、もう盆になる。
早いな、時の経つのは。
わたしゃ、お墓の清掃納言。。。