読書

「夜と霧」の読後感の謎

今週のお題「名作」 思い浮かべるのは、ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」。 客観的に考えれば、収容所での記録であり重く暗いテーマなはずなのに、読むと何故か癒やしを感じてしまう不思議な本だ。 それで、この作者が私の脳裏に残り続けるようにな…

遠い道のりだなあ

NHK語学講座の何年か前のが再放送されてるのをまた聞く。 それで、過去のテキストを引っ張り出してきて改めて読み直すと、前回の時より簡単に感じるのは、ちょっとは力がついている証拠... なんだろうか? あまり自信持っては言えないけど。。。 さて、この…

敵味方の向こう側

赤染衛門 元輔が昔住みける家のかた原に、清少納言住し頃、雪のつみしく降りて、隔ての垣もなく倒れて見わたされしに 跡もなく雪ふるさとの荒れたるをいづれ昔の垣根とか見る 上記は、清少納言を訪ねて行った際の赤染衛門の歌。 当時の政争で、負け組の中関…

年が変われば品変わる

「この説とあの説、どっちが正しいのか?」未だにハッキリ決着つかない問いがあるのだが、それは... 牛乳は飲んだ方が良いのか? 飲まない方が良いのか? 子供の頃は、給食で出るし、家でも飲むように言われてたので、疑いなく飲んでた。 そこへやって来た分…

あいも変わらず... からの変化

短歌は現代のものより古典の方が圧倒的に好き... 現代では少数派なのかもしれないタイプだと自覚してはいる。 世間で評価の高い俵万智の歌の良さを、高校の現代国語の先生が授業で熱弁されていたが、その時から今まで全く私には良さが理解できない。 ところ…

単なる恋愛物と思うなよ

名著「源氏物語」は貴族社会の単なる恋愛小説ではない、ということに気づいたのは、女の厄年を過ぎてからだった。 全巻通して読破出来たのが、その頃であった。 そもそも私は古文なんて大嫌いだったし、現役高校生の頃の古文漢文の授業はバイトで疲労した体…

そそられる本

久々に読んでみたい本が出てきた。 本日朝日朝刊の読書欄に紹介されていたもの。 ---「口訳 古事記」町田康 著--- ノンフィクション作家の稲泉連さんの紹介文が コレ↓ 「関西弁で話す荒々しい神々の物語...」 この一文で私が想像したのは、マンガ「じゃりン…

UFOのお次は

今日の朝刊の「週刊ポスト」の広告が目を引く。 「『ムー』より詳しい 相次ぐ新証言で世界が騒然! UFOと宇宙人、ついに現わる!」 週刊ポストよ。 やはり、あのムーを意識していたのかぁ〜。 だと思ってたよ。 ターゲットは、学校給食で出てくるスプーンを…

殷富門院大輔 見せばやな小島のあまの袖だにもぬれにぞぬれし色は変わらず (私の袖の色をあなたに)お見せしたいものです。 小島の漁師の袖でさえも、 波でぐっしょり濡れた袖の色は変わってはいません。 (私の袖は血の涙で色が変わってしまっているのに)…

いかに待つべき

藤原定家 久方の中なる川の鵜飼舟いかに契りて闇を待つらむ あれはいつだったか、この夏スペインのマドリードで、気温40度とか報道されていた。 うちの近辺に棲んでいるイソヒヨドリは、例年なら、電柱やら高い屋根のテッペンで、「ここはワシのシマやどー!…