やり過ぎ静伝説

紫式部の母親が、道長の兄に殺された?!

 

史実から考えると『やり過ぎちゃうか?』とも思われる脚色の「光る君へ」第一回であった。

ツッコミどころ満載ではあったが(この時代のご飯はまだかためのお粥だったはずなのに、ふつうのご飯が出てきてた、とか)。

それより、あまりにやり過ぎているので、このやり過ぎ加減をどうまとめていくのか、今後が気になってしまう。

 

このドラマの紹介からすると、紫式部のソウルメイトとして道長は描かれるらしい。

なのに、その道長の親族に母親を殺されて、どうして紫式部道長をソウルメイトと出来るのか?

普通なら、自分の親を殺した兄弟を友だちになんて無理だろう。

絶対に、この一族を一生許せなくなると思うが。

 

 

売れっ子脚本家の大石静氏が考えるのだから、ちゃんと着地点は出来ているのだろうけど...

 

とりあえず、韓流王朝物のようなドロドロ感はドラマ初回から出ているのでOKか。

(↑個人的な好みです。はい。)

 

 

ところで、韓流王朝物で一番面白かったのは「トンイ」だった。

あれも、とことんドロドロしていて、中でも悪役のヒビン様の演技が美しくも恐ろしくて...

最高〜!であった。

悪役がドラマを面白くする大事なエッセンス!

 

 

今回の平安王朝物では、そういう冷酷な悪女って登場人物にいない気がする。

定子も清少納言も、影子側からすると敵対する側だけど、いわゆる「悪役」にはなりえない。

どちらかと言えば、圧倒的覇権を得たい道長の犠牲になった人々。

じゃあ、ドラマを盛り上げるクセのある魅力的な悪役は...

普通なら道長で、その道長側につきつつも、道長とは緊張関係ある紫式部の図...というのを予想してたが、このドラマは、そうは行かないみたいだし。

 

 

個人的に、これまでの大石静氏のドラマで面白かったのは「ふたりっ子」(オーロラ輝子なつかしや〜)だが、それを越えてくれるかしら?

 

この際、史実はテキトーで、どんだけやり過ぎてくれるのかを楽しみにしたい!