不死鳥

令和6年初場所を制したのは、照ノ富士となった。

前半は勝っても以前のような圧倒的な力を感じさせず、やっとこさ勝ってるように見えていたけれど。

千秋楽に近づくにつれて試合感覚が戻ってきたのか、終わってみれば直近一年間で休場していない場所では常に優勝の横綱を維持した。

 

去年の秋ごろ膝を痛めた私には、それ以来土俵に上がる力士のサポーターやらテーピングが気になって仕方ない。

試合の後の力士が体のバランス崩してるのを見ると、自分の膝まで痛くなってくるってゆー。。。

自分の膝の激痛を経験してから、他人の負傷にも一寸過敏になってしまっている。

特に照ノ富士の膝は左右ぐるぐる巻にしてあって、私には余計痛々しく見えてしまう。

 

しかし、優勝を決めた後のインタビューで、手術した膝の事を聞かれて、彼は微笑みながらこう言い放ったのだった。

「怪我は痛いだけ」と。

 

怪我は痛いだけ... なのか。。。

わたしゃ、水抜いてもらうまで、一日に百回くらい絶叫して(そのうちの9割は放送禁止用語)意識を散らさないと居ても立っても居られないほどだったのに。。。

 

序二段まで落ちた所から横綱にまで上り詰める人のメンタルは、やはり超人的なのかっ!

 

伊勢ケ浜部屋のお相撲さんは幸せだ。

こんな凄いメンタルの人から毎日影響受けながら研鑽をつめるのだから。

もし今私が体格も運動神経も抜群に良い高校生くらいの相撲大好き少年だったら、伊勢ケ浜に入門したいと思うだろうなあ〜。