昨今ニュースでよく耳にする「デフレ脱却」とか「賃上げ」とか...
どこか的外れな議論な気がするのは私だけか?
物の値段が高いか安いかよりも、昔に比べて今の方が、必要最低限毎月支払わねばならんお金が多くなっていて、それと働いて稼ぐお金とのバランスが上手くいかない人が増えてる事が問題なんじゃなかろうか、と思うのだが。
例えば、私にはスマホというのは単なる金食い虫にしか思えん(だから使わずに抗っている)。
が、それを持っているのが前提で動いている今の世の中のように感じる。
このスマホとかネットにかかる費用とか、チリツモで馬鹿にならないのに。
もっと昔からある生活コストでも、イマドキ特有の事情でお高くなっているものもある。
数年前に知り合いが引っ越しを考えているというので、いい賃貸物件がないか探していたら、大して都会でもない田舎街でも結構いい賃料がするのには驚いた。
思わず「地下鉄も無いクソ田舎のくせに、なんでこんなに家賃高いねん!」と声に出してしまって、それを横で聞いていた地元出身のその知り合いは苦い表情をしていたが。。。
そして、家を借りようとすれば保証人がいるが、これも昔と事情が違う。
このご時世、赤の他人が金絡みで保証人になんかなるだろうか?
もう昔のように大家族の家も少ないし、親戚付き合いどころか、親子ですら薄い付き合いの人が多くなっているのにもかかわらず、生活の基盤中の基盤である住む所を借りるのに保証人が必要。
なり手が見つからなければ、保証人無しでも借りられる賃貸物件を当たるしか無いが、それは、かなり割高な家賃設定がされている。
その上、田舎町の交通事情は年々悪くなり、バスも電車も本数は減っていく一方で、車がなければ仕事にも病院にもスーパーにも行けないのが現状。
しかし、これも税金のみならず任意保険やら車検やら維持費やら馬鹿にならないお金がかかる。
贅沢品として車を利用しているのではないのに。
ただ賃金アップしたところで、それに追いつかない必要不可欠な生活経費が以前とは違ってきていることについて、どうして経済の専門家も政治家も問わないのだろうか。
自民党が言及しないのは保守政党だからそんなもんだろうけど、革新政党は言うべきだろうに。
なんだかそんな所まで頭の中が妙ちくりんにブルジョワ化してしまって、何十年も前のシュプレヒコールめいたものを言っておけばそれでよい的な怠惰を感じるのだが。
少なくとも、私が若かった頃よりも、出来れば買いたくも利用したくもないけど仕方なく...といった物やサービスが、格段に増えていると感じるのだが。
それで儲かっている人も当然いるんだろうけど。
(たぶん、金融関係が一番儲けてんじゃないか?)
それで儲かっている人側寄りの方々には、目に映っていても見えていないか見えてないフリをしているのかしら...ってのは言い過ぎですかね?w
確かなことは...
ただ生きていくだけでもかかる費用は極力少ない方が、あらゆる人にとって生きやすいには違いないってコト!
生きづらい人を多く出す国は治安悪くなるものだし。
治安を無理やり良くしようとすれば恐怖政治を招くし。
金儲け上手くて甲斐性のある人は贅沢したけりゃ思いっきりすればいいだろうけど。
でも金儲け上手い人が全ての面で社会貢献するかって言えば、そうでもない。
その辺のバランスが悪い国は上手く回らなくなるんじゃないですかねー。
(どこの国とは言いまへんけどー)