♫幸せ〜ってなんだーっけなんだーっけ?

ドラマ「きのう何食べた?」のOPは、シーズン1も2も気に入っている。

どちらも、70年代のフォークの雰囲気を感じさせる。

こんな調子の曲が、当時の街中で流れていたような記憶。

 

シーズン1は、OAUの「帰り道」。

シーズン2は、大橋トリオの「カラタチの夢」。

 

どちらもドラマチックな曲調ではない所と、うっすら影のある歌詞が、このお話に合っていて良いなと思う。

 

原作のマンガは立ち読み程度にしか知らないが、ドラマはゲイカップルの日常を淡々と描いたもので、その毎日のささやかな幸せが伝わってきて、こちらを心穏やかにさせてくれる。

 

ただし、時々ジルベールの(全然あの本家本元ジルベールには似てないけどw)意地悪が何気ない日常に波を立てるけど。。。

 

 

 

ドラマ「作りたい女と食べたい女」も、ドラマチックなシーンは無くて、食事を作って気の合う人と食べる所が毎回出てくるメインテーマ。

 

今、そんなささやかな日常の幸せを描くものが人気なのか。

 

 

でも、後者の女性二人を主な登場人物にした「つくたべ」のドラマでは、一つ疑問が残る。

『そんなに好きなものを好きに買って好きなだけ作れるほど、収入あるかしら?』と。

賃貸であろうマンションも結構広くてオシャレ。

派遣社員で他人にそんなにおすそ分け出来るほどの余裕は、無いのがリアルだろう。

 

前者の男性カップルの一人は弁護士という設定で、親にも仕送りしていて事故物件の賃貸物件に節約しながら住んでいるので、あの日々のメニューに疑問は出てこないのだけど。

 

ただのドラマだから、細かいこと考える必要なんて、ひとつも無いんだけども。

 

一般に女性を主人公にした都市部を舞台にしたドラマって、どっか無理のある設定が多いなと思う。

女性一従業員で、この物件、この毎日の食事、このファッションはありえないでしょ、と。

リアルにすると貧乏くさくなって視聴率取れなくなるからだろうか?

 

 

そして、こうも思うのだ。

ささやかに生きていくのさえも、実際、女性の方がしんどいよなあ、と。

影があっても、影がないように見せるのも、女性の方が慣れていて上手いのかも、と。

今に始まった事でもなく、いまだに、ではあるけれども。

70年代にウーマンリブや女性の党というのがあったのをうっすら覚えているが、あの頃とあまり変わっていないなと思う。

もう半世紀も経ってるのにさ。