毎週土曜日の新聞に掲載される書評を楽しみにしているが、日々の本の新聞広告も楽しみだ。
今どんな事が人々の興味を引いているのか、どんな本が売れているのか、知るのも面白いから。
さて、今朝、私の興味を引いた広告は...
「50歳を過ぎたらダイエットしてはいけない
メタボの嘘と肥満パラドックスの真実
痩せている人は早死する!
生き延びるのは小太り。これが最新医学の結論だ」
いかにもたこにも、うちの爺さんが喜びそうな本である。
というか、うちの爺さんは、すでにこの種の健康本をいくつか持っている。
医者から糖尿病予備群だと言われ、必死で食事制限して、その危険が過ぎ去ったら、もうかつての危機は忘れ去られたよう。
私が「この頃食べ過ぎじゃないか。」と注意しても、「小太り礼賛」の健康本を盾に言い訳三昧。。。
もう何を言っても無駄なので、放置。
病気になったら誰が介護すると思っているのか、まーったく気にもしてないよーで、ひたすら欲のおもむくままだ。
二十年くらい前からだろうか、こういう説の本が沢山出だしたのは。
かく言う私が以前買った本も、つまるところ、こういう説だった。
東洋医学系のお医者さんの本だったので買ったのだが、その食事方法というのが...
朝は人参りんごジュースだけ、昼はそばなど漢方的に見て良い軽食だけで、朝昼制限する代わりに、夕食はアルコールでも何でも飲みたい放題食べたい放題というやり方。
私は、その本の中の、漢方的に良い飲み物食べ物は今も参考にしているが、この食事方法は採用していない。
若い時ならいざしらず、年取ってくると、朝沢山でなくても、ある程度しっかり栄養摂らないと頭が働かない。
家の中で頭がボーッとするくらいなら、他人に迷惑かけるわけじゃなし、どうってことないが、運転するとなると別。
事故の原因になる。
こういうのも合う合わないがありそうではあるが。
各人によって、生活スタイルも体質も違うからなぁ〜。
とりあえず、この種の本が売れるには訳がありそう。
人間は欲深く怠惰なものであるからして、努力をせずして「そのまんまでいいよ〜」と言ってくれる方が嬉しいし、自己肯定されてるようで安心もするだろうし、結果として人気出る...
ってのは、言い過ぎだろーか?
個人的には、それなりの努力や知見なくして、健康って維持出来ないものだと思っているが。
(特に今年は、夏太りと膝痛で十二分に学習いたしましたっ!
欲の赴くままに行動して良いことなんてありゃせんわいっ!)
ま、たしかに言われてみれば、ちょっと小太りくらいの人が長生きしていそうな気もする、というのもあるけど。
でもなぁ〜...
いろいろ病気抱えて長生きするってのもなぁ〜...
と、この年にもなると考えてしまうのも事実です。。。
他人様はいざしらず、個人的には...
小太りしてまで長生きしたくはないっ!!!